誰も僕の何も見ていない
4th May,2021
誰も僕の何も見ていない
4th May,2021
写真集を作らないといけないんじゃないか。と思うことがある。
1年前までは表現の場は展示会しかないと思っていた。
なので躍起となって動いた、今も。
つまり撮った写真たちを飾るギャラリーという場所でストーリーを考えながらサイズや写真を選定したり。長い間準備をする。企画して、案内となるウェブサイトをこしらえて、SNSで告知する。期間中は在廊し、お足を運んでくださった方々から次へのパワーをもらう。
展示会というのが、僕の表現の場だった。
だけど展示期間が終わって、作品たちが家に戻ってくるたびに、言葉では言い表せない気持ちが僕全体を覆う。満足感でもない満たされない気持ちでもない、夢のような期間だったわけでもない、作品たちはそこにいる。
展示会の企画から終わりの搬出まで、僕はいろいろなことを考えながらいろいろな物事を発信する。だけど、実は、僕が気にするほど、僕が発信していることは誰も見ていないだと思う。
展示会を重ねるごとに新しいことをへの挑戦と銘打って挑む。長い期間と費用を費やし、それなりにパワーも使う。だけど、誰も見てなんかない。悩みや葛藤、苦労して進んできている何もかも、誰も気がついていない。
写真を見ている。
2年間、数多くの展示の機会を運良く頂き続けました。
これからは作品集を作るべきなんだと感じる。
もっと僕の写真を、いつもで、身近な場所で、ふとしたときでいいので。
見てもらえる次の動きを。
記事内の写真で使用した機材
LEICA M10 Black Chrome
Leica Hektor 135mm f4.5