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1981'Photography, Be yourself.'

Hello! Leica M10. ライカを買う。

5th Aug,2018

Hello! Leica M10. ライカを買う。

5th Aug,2018

 ライカが突然気になった。

 気になった物を購入する際、値段に関係なく類似商品の特性やレビューをネットに存在する全て調べる。全て。同じ情報も何度も見る。高額であればあるほど見る。もちろん海外レビューですら翻訳して見る。

 サーチしている期間のポイントは所有したい動機をしっかりと把握すること。欲しいものを手に入れて手元におくことで満足してしまった体験は沢山してきたので。一時的な欲求から生まれた行動であればそれを払拭しながら本当に必要な理由を並べるだけ並べる。そして削るだけ削る。購入までの情報収集期間を過ごす。

 そして購入することが正しくて理にかなっていたとしても、なるべく勢いで購入しないように自分に言い聞かせる。日常生活で物理的な”モノ”としてどこに配置されるのか。貴重なスペースを”モノ”が牛耳るという現実も考慮しながら多角的に検討する。とにかく慎重。(でもまぁ背中を押してくれる理由を探しているだけなのは知っている)

 そんな自分が先日ライカのM10を購入。家、車に次ぐ最高額更新となったライカ。1年前の自分では考えもしなかった買い物。

 そもそもカメラマンでもない自分、カメラ愛好家最高峰という僕の勝手なイメージのライカに、興味を抱くことになった背景は何だろうと。もしかしたら”父親から受け継いだ一眼”と、自分の”めんどくさい個性”なのかも、と感じている。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

 カメラとの出会いを遡ればそれは小学生。当時カメラ付き携帯なんて便利なものはもちろん存在せず身近なカメラといえば写ルンです。24枚で1つのカメラが終了し、現像、プリント。当時はそれが「当たり前なこと」だった。でも不満はなかったし、写真というのがより身近に存在していた。

 コンパクトデジタルカメラが普及してきた2000年前後。個人的な印象ではSONYが時代を攻めていた。SONYの最新コンデジとビデオカメラを持っていたなぁ。あと中田英寿さんが大好きだったのでCANONのIXYも持っていた。当時は写真を気軽に撮る時代の走りだったと今は思う。

 コンデジを買う前、THE天邪鬼な自分は本物のカメラに興味を持つ。フィルムカメラ。18歳くらいの時に父親からASAHI PENTAXのフィルム一眼を譲り受けた。

 当時はインターネットで調べ物はできなかったので、本屋で立ち読みしたりしながら使い方は試行錯誤しながら学んだ。現場主義だったので何本のフィルムを無駄にしたかな。とにかく感覚で露出など使い方を身につけていった。

 もちろん当時の友人で同じ趣味に労を費やしている仲間はいなかった。ただ、それが心地良かったんだろうなぁ。多数より少数。人と同じことをしている自分にクエスチョンを感じる性格が災いしている。変わり者ピーク期には、富士登山にコンデジ・フィルム・SONYのビデオカメラを持って登ってた、そんな当時が懐かしい。

 時は流れデジカメ一眼が世に出始めた頃、悲しいことに父から受け継いだフィルム一眼もシャッターが切れなくなる故障が起き、メーカーにて修理相談するも部品がなく修理できないと。その時は術がないと思い込み諦めてしまった。修理行者なんて沢山あるのにね。この時期くらいから自分とカメラの向き合い方に変化を感じるようになった。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

 2025年。私は俗にいう大企業に勤めていたが何を思ったかロマンのため辞職。経済的に有利な社会人を辞め数年貯めたお金でロンドンに留学していた。気になったのはまだ一般ユーザーには普及してなかったデジタル一眼。

 当時の入門モデルとはいえ僕から見れば本格的な機材。一時帰国のタイミングで日本で購入したcanonのデジタル一眼(EOS kiss)。当時のロンドンの為替も1ポンド190円暗い。節約が第一だったけど、せっかく海外に身を置いているんだから良いカメラで記録したい。そんな想いで奮発した。

 僕は帰国し、再出発のためデザインの専門学校へ入学。在学中にWEB制作会社に再就職。そして結婚。ロンドンからの僕の人生のハイライトには常にカメラの存在があった。

 子供が産まれて、レンズを単焦点に変えることを覚え、解放描画の魅力にハマり、人を撮ることに喜びを覚え、ど素人なのにプロ機材の5DM3に乗り換えた。そして中望遠・広角・望遠と、ひとしきり沼を歩き続け写真にハマった。

 5DM3はいつもハンドグリップをつけて85mmの単焦点レンズをつけて武器のようなカメラを持ち歩いていた。人とは違う佇まいがとても気に入っていたから。

 けど数年経つと徐々に外出用のカバンからカメラとレンズがはみ出るようになった。単純にリュックに荷物が入らないからだけど。一眼レフも目新しくなくなり、若者のようにキラキラした精神で持ち歩くことが少なくなったのも大きい。

 また高性能な機材が身近になり、便利になってきた世の中に少し飽き飽きしてしまってもいた。撮れる絵より、撮る行為を楽しめるカメラ。自分の行動が生活が変わる”モノ”を求めるようになっていた。

そんな2018年の7月、突然ライカが気になった。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

 Leica M9とLeica SLを所有している友人がいた。それはも成功されていて僕とは金銭感覚の次元が違う。彼からも購入も進められてたが「そんな高額な商品、高嶺の華」「ブランド品として身につけているだけでしょ」と1mmも心が揺らいだとこがなかった。

 僕はライカにライフスタイルを劇的に変えるキッカケを求めてしまった。情けない理由で申し訳ない。でもフィルムを使っていた時代と同じような向き合い方に戻りたかった。仕事柄、自ら行動して新しい生き方を模索しなければならない。そんな自分の人生に「何かと真剣に向き合う時間」というのは、お金では買えない”プライスレス”なこと。大人になるに連れ、その感覚が薄れていくのを感じていた。だからそんな自分に大きなリスクを背負って試してみたいと心の底から湧き出る思いがあった。

 そう、言うならば直感。

「Leica M10 : 本体価格95万」
「レンズ : APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH. : 価格約100万」

 ライフスタイルを変えるのに200万円. . . そりゃ僕だって頭に迷いが浮かぶ。だけど実はライフスタイルを変えることって難しい。何かがキッカケでもし自分が変われたら。その結果人生において大切なものを得られることは経験上知っている。だから価値があると踏んだ。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

 実際に所有して1ヶ月。毎日持ち歩いている。毎日撮っている。撮った写真をディスプレイで見る度に唸る。サッカーの現場で撮る。仕事の現場で会う人を撮る。撮った写真をプレゼントして喜ばれる。劇的に何かが変わってきている。

2019.2

 今現在も毎日持ち出している。継続。最近はjpeg撮影は含めずRAWを必ずPCで現像するようになった。

 ライカM10はサイズが小さい。バックに収納するのに困らない。重さは…あるのかな。値段の重さもあるから正直分からないけど、レンズは一眼のそれとは比べ物にならないほど小さく軽い。ライカを常に携帯している日々が繰り返され、毎日自分のライフスタイルを写真に収めている。つまり解釈は「自分にしか撮れない自分の写真」だ。

 購入前の一週間。僕は世の中のライカ M10、M9-P(迷っていた)関連のWEBサイト、ブログを全て読み切った。機材のパフォーマンスは秀逸。レンジファインダーがすごく楽しそう。操作する人間のさじ加減が写真に載るなんて楽しい。瞬時に撮影しようものなら、ピンもボケるし、設定値も甘いでしょう。でもいい写真と思わせてくれる。そんな洗脳を一週間も続けてたら、とうとう仕事が手につかなくなった。これはマズイ。いよいよ限界だなと感じたとき、腹を決めて思考の日々に終止符を打った。

 一週間。えっ一週間しか真剣に悩んでないのかと指摘する人もいるでしょう。自分としては長く深く悩んだ方だ。ひとつ「M10が優等生すぎるのでは」という点が引っかかっていたのもある。実際購入する数時間前まで中古のM9-Pを購入を決意していた。M9独自のCCDでしか描画できない空気感のようなものがすごく気になっていた。そういうレビューも全てみた。そして実物を触ってみると、ディスプレイ性能には愕然としたもののブラックペイント仕様のボディにも惹かれていた。もう心は決まっていた。が、狙っていた中古がタッチの差で売り切れてしまった。運命なら仕方ない。迷わずもう一つの選択肢「M10」に手を伸ばした。

 今振り返ってもM10でよかったなーと感じてる。ディスプレイに映し出される写真のインパクトは、やっぱり重要だしモチベーションになる。CCDでしか描写できない表現というのを僕は全く使いこなせないだろうし、技量も到達していないから。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

 機能面や価格で普通は悩むのもだけど、ライカに関してはその部分は悩まなかった。神聖化されたプロダクトだからなのだろうか。ある程度蓄えがあったからだろうか。値段が高いとゴネたからって安くはならないし、体験したかったら支払うしかない。(あとこれ以上悩んで仕事に支障が出ると損害だけでライカが買えてしまう)

 自分の個性とM型ライカの個性の相性が良いとも感じる。デジタルという宿命で一生モノと呼べないかもしれない。ただ限られた時間の中で一緒に過ごすことに価値があるのではないだろうか。とにかく今は楽しんでいます。

Leica M10 + APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

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独断と集積