Hasselblad X2D 100Cを振り返る
4th Jul,2024
Hasselblad X2D 100Cを振り返る
4th Jul,2024
発売日からそろそろ2年
つまり使い始めて2年になろうとしている
先日は勢い余って広角の新レンズを加えてしまっている
XCD 2,5 / 25v
広角の撮り方の練習と
早速、竣工写真で活躍してくれた
何気ない1枚も中判デジタルの余裕のある描写で圧倒してくれる
だからシャッターも1回しか切らない
プレビューもあまり確認しない
XCD 65mmのレンズのシャッター音は
「カッコン」
なかなか独特です
1億画素の力は偉大だと感じます
でも果たして僕は何を撮りたいのか
僕がやるべき表現に1億画素が必要なのか
中判のボケ、テクスチャの描写、被写体がそのまま映る臨場感
フルサイズのライカにはできない表現
いつか数メートルの巨大な作品を手がける時
この解像感と迫力がものを言うのだろうか
ただ数メートルの作品にするとき
この写真を選ぶだろうか
1枚の写真、1瞬の表情としては素晴らしい
僕の好きな波がそこにはいるし、知らなかった波もいる
でもそれは作品にはならない気がしている
満遍ない多彩な表現をする行為は”記録”
1枚の傑作を追い求める行為こそ僕の”写真道”
そう考えると少し腑に落ちる
途中からISO64で暗所でも撮影し始めた
プレビューでは真っ暗でもたくさんのデータを含んでいた
ダイナミックレンジの深さが取り回しの便利さにも繋がった
中判は唯一無二だなぁと思う
一方、写真が上手くなったと勘違いする気がした
深いこと考えずアンダーで撮るようになり
被写界深度をシビアに設定しなくなる
デフォルトで写真が出来上がっている
現像に時間をかけなくなる
手ぶれ補正もなかなか良い
本当に便利なカメラだと思う
ただその良さが僕にとっても良さなのか
とても悩み大き2024年の梅雨となっております